【1分でわかる】細胞質分裂、核分裂、細胞分裂の違いは?わかりやすく解説 【高校生物】
細胞分裂と細胞質分裂の違い
細胞分裂と細胞質分裂はとてもよく似た用語ですが、意味は全く異なります。
まず、
細胞分裂 = 核分裂 + 細胞質分裂
であることをしっかりと理解しましょう。
細胞分裂というのはその名の通り、1つの細胞が2つの細胞(娘細胞といいます)に分裂すること意味します。
しかし、細胞分裂は一瞬で起こるわけではありません。
細胞分裂では、まずDNAの複製が起こり、次に2つの核に分裂します。これを核分裂と言います。
この時はまだ、1つの細胞に2つの核がある状態ですね。
最後に、これがブチっとちぎれて、完全に別の2つの細胞に分裂します。これを細胞質分裂と言います。
なお、細胞質とは、細胞膜の内側のうち、核以外の物質を指します。
つまり細胞分裂は、核分裂と細胞質分裂という2つのステップを合わせた用語ということです。
注意点
核分裂と細胞質分裂は必ずしもセットで起こるわけではありません。
核分裂のみが起こって細胞質分裂が起きない、というケースもあります。
この場合は1つの細胞に2つ以上の核が存在することになります。
代表的なのは被子植物における雌性配偶子の形成です。
胚のう細胞が連続して3回の核分裂を行うため、一時的に1つの細胞内に23= 8個の核が存在することになります。