【まとめ】ヌクレオチドとは?核酸の意味もわかりやすく解説【高校生物】

高校生物の正念場は遺伝分野です。遺伝分野を攻略するためには、まずDNAの構造について理解する必要がありますが、登場する用語が多く、混乱している高校生・受験生が多いです。

教科書ではいきなりDNAの構造について解説していることが多いですが、全体像を理解するために、ここではまずヌクレオチドと核酸という用語について、イラストを用いてわかりやすく説明をします。

ヌクレオチドとは?

「リン酸・糖・塩基」が結合した物質を「ヌクレオチド」と言います。

リン酸は1つしかありませんが、「糖」と「塩基」には様々な種類があります。

つまり、ヌクレオチドとは「リン酸・糖・塩基」が結合した物質の総称です。

糖とか塩基って何?

これについては次の解説で説明しています。

しつこいですが、ここでは「リン酸・糖・塩基」が結合した物質の総称をヌクレオチドと呼ぶ、ということを押さえてください。

ポリヌクレオチドとは?

ヌクレオチドが多数結合した物質をポリヌクレオチドと言います。

ポリとは「多数の」という意味です。高校で有機化学を勉強している人は、例えば「エチレン」が多数結合したものを「ポリエチレン」と言うことは知っているでしょう。これと同じです。

DNAとRNAはポリヌクレオチドの1つ

ポリヌクレオチドの中には、自然界に存在するものもあれば、人工的に合成される物質もあります。

自然界に存在するポリヌクレオチドが、DNAとRNAの2つです。

そしてDNAとRNAを合わせて「核酸」と呼びます。

なんで「核酸」って言うの?

元々DNAが発見される前に「核の中に存在する酸性の物質」を核酸と呼んでいました。

現在ではその正体がDNAとRNAであることがわかっている、ということですね。

DNAは聞いたことあるけど、RNAって?

RNAはタンパク質の合成に重要な働きを担っている物質の1つです。特に、遺伝子の転写、翻訳で重要です。